機械エンジニア
M.U.

卒業専攻・学科:物質化学工学科

結婚や出産、育児などの生活スタイルの変化に合わせて続けられる仕事

就職活動をしている学生へのアドバイス

私は「生涯働ける職場」としてこの会社を選択しました。女性は結婚や出産、育児などで生活スタイルが変わることも多いと思います。私は仕事もプライベートもどちらも充実させ両立したいと強く考えていたため、福利厚生が充実している部分も決め手になりました。具体的には、2年間の育児休職を2回と現在も短時間勤務や時間単位年休を利用し、仕事と家庭を両立できています。仕事の内容はもちろんですが、入社10年後、20年後、30年後の自分がどうやって生きていくのか、そこまでをイメージして企業を探すことで、「生涯働ける職場」に出会えるのではと思います。就職活動中のみなさん、がんばってください!

入社のきっかけ

学生時代に専攻していた薄膜プロセスの知識を生かせるような職種を探していた際に、地元である富山県で世界トップレベルの成膜技術を生かした半導体製造装置を開発する仕事があることを知り、同じ研究室出身の先輩方もいると知って興味を持ちました。

また、入社後は約2年間研修の機会を与えられ、半導体についてほとんど知識がない状態でもしっかりと学ぶ機会が与えられることや、福利厚生も充実していることから長く続けられる仕事だと思い入社を決めました。

現在の仕事内容

現在は短時間勤務制度を利用中です。主に流体シミュレーションを使って先行装置システムの開発を担当しています。具体的には、反応炉内の環境についてシミュレーションソフトを使って解析し、現状分析や原因解明、要求を満たす反応炉構造の検証などを行っています。大きく分けて、人の目では見えない反応炉内に関する部分と、分子などのミクロな部分での挙動を解析によって分析し検証を行います。一見バーチャルな世界のように見えますが、何種類もの反応式を導入することで反応炉内の環境を再現し、そこを突き詰めて実際の挙動を忠実に表現できた時、また改善案などを提示し評価工程を短縮できた時に努力が実り、やりがいを感じます。

集積回路の微細化に伴いお客様からのニーズも日々変化し、その要望に応えるため、まずはシミュレーションで検証しようという風潮が強くなっているように感じています。そのような状況も踏まえ、最近では分子のレベルでどのような現象が起こっているのかを検証する分子シミュレーションの分野など、より高度な解析技術を取り入れています。

仕事の魅力

研究開発の仕事は、日々更新される新しい情報に好奇心や探究心を持ち続けながら取り組むことが大切だと思っています。小さな変化も見落とさず理由を考えることで、メカニズムが分からなかった挙動の原因などが明らかになり、毎日が発見の連続です。またシミュレーション技術の進歩も著しく、シミュレーションによって解明できることがどんどん増えています。新しい技術を大いに利用し、今まで分からなかったことを解明していくのが日々の活力となっています。

また、短時間勤務であることは関係なく、上司やチームメンバーのサポートもあり平等に活躍の場を与えられることにも魅力を感じています。短時間勤務に対する周りのメンバーの理解があり、とてもありがたく、また平等に活躍の場を与えられていることに対して期待に応えたい、というモチベーションにもつながっています。

成長を実感したこと

配属当初はシミュレーションについて全く知識がない状態でした。日々生まれる成膜プロセスの課題に対して諦めずにとことん向き合い、業務を通して現状課題を目の当たりにし知識も増えたことで、シミュレーション技術者として大きく成長できたと思っています。

また、詳細な反応式を導入し、大きな反応炉内全体を解析しようとするとスーパーコンピューターを使っても何時間も要する場合もあります。そのような時は、短時間勤務を大いに利用して、退社後にたくさんの計算が流れるよう設定しておき、翌日出社した際に計算がすべて終わっているようにするなど、時間が限られている中で最大限のパフォーマンスが出せるよう常に意識して行動しています。このように、適切な優先順位を付け、無駄な時間を作らず効率よく業務をこなす意識を持つようになったことは、短時間勤務を始めたからこそだと思うので、とても良かったと思っています。

仕事後または休日の過ごし方

子どもがまだ小さいので、仕事後は急いで迎えに行き、帰宅後は慌しく家事をこなします。仕事でどんなに疲れていても、迎えに行った際に子どもたちの笑顔を見ると疲れも忘れ元気が出ます。短時間勤務のおかげで、毎日同じ時間に迎えに行けるので、オンオフの切り替えがしやすく、とてもありがたく感じています。

休日も家族と出かけたりすることがほとんどですが、同じワーキングマザーの友人と集まり息抜きすることも多いです。休日に家族や友人とリフレッシュすることが、また始まる一週間の原動力となっています。毎日頭をフル回転させ帰宅後は子育てにフル回転し、盛りだくさんの毎日ですが、そんな経験を楽しみながら生活しています。

記事内容および社員の所属は取材当時のものです

ある日のスケジュール

  • 8:50

    出社

    メールチェック、1日のスケジュール確認

  • 9:00

    始業

    前日に仕込んだ解析結果の確認・結果整理、追加条件の設定・再計算

  • 9:30

    優先度の高い業務にとりかかる

    作業量が多く時間のかかるものから着手 疑問点は関連部署に確認 進捗を上司に報告

  • 11:00

    グループミーティング

    各自の進捗状況の報告、事務連絡

  • 12:15

    昼食

    社員食堂で職場の同僚や同期と食事

  • 13:00

    昼礼

    部内で連絡事項の伝達

  • 13:30

    他部署との打ち合わせ

    シミュレーション結果について議論 追加で検証したい条件等の確認 先輩社員・上長に指摘やアドバイスをいただく

  • 14:30

    メール返信

    社内からの問い合わせに回答

  • 15:00

    解析の仕込み

    計算負荷の高い条件を解析マシンに仕込む

  • 15:45

    退社

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