2023年4月27日
株式会社KOKUSAI ELECTRIC(代表取締役 社長執行役員:金井 史幸、本社:東京都千代田区)は、富山県砺波市に建設する砺波事業所(仮称)の着工に先立ち、4月20日に安全祈願祭を執り行いましたのでお知らせします。
安全祈願祭には、富山県 商工労働部の端 正至企業誘致専門監や夏野 修砺波市長などをはじめ関係者約40人が出席されました。また、当社常務執行役員 富山事業所長の山田 正行も出席し、刈初の儀を執り行いました。
当社グループを取り巻く半導体デバイス市場は、従来のPCやスマートフォンなどのコンシューマ向けからデータセンタや次世代移動通信システム、AI※1などの高成長産業向けへと需要がシフトしながら拡大しています。これに伴い、半導体デバイスの構造は複雑化、三次元化が進むことで、高難易度成膜と生産性を両立した半導体製造装置がより一層求められるようになり、当社グループが属する半導体製造装置市場もまた成長が予想されています。
このような背景から当社は、主力の成膜プロセス装置やトリートメント(膜質改善)プロセス装置などの生産能力の拡大と既存の富山事業所における研究開発体制の強化を両立するため、既存のサプライチェーンや物流網が有効活用できる富山県砺波市に新工場となる砺波事業所(仮称)を建設することを決定しました。砺波事業所(仮称)は、SX (Smart Transformation)※2を最大限活用することで、生産プロセスやマテハン※3、設備管理などを高度化し、生産能力および生産効率の倍増を図ります。また、再生エネルギーによる工場全体稼働を実現することで、環境へ配慮した工場とする計画です。
今後も当社グループは、コーポレートスローガン「技術と対話で未来をつくる」のもと、事業とESG(環境・社会課題の解決、ガバナンスの強化)の両側面から経済価値および環境・社会価値を追求することで、SDGsの達成に寄与するとともに、持続可能な社会の実現と当社グループの持続的な発展の両立をめざします。
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Artificial Intelligence(アーティフィシャル・インテリジェンス)の略で、人工知能
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IoT/IT/デジタル化の先端技術とデータを活用したスマート生産・管理への変革活動
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「マテリアルハンドリング」の略称で、作業員の負担が大きい荷役作業の効率化や省人化を目的に使用される機械や設備全般
砺波事業所(仮称)の概要
- 所在地
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スマートインター柳瀬工業団地
(富山県砺波市下中条)
- 設計
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株式会社日立建設設計
- 施工
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株式会社大林組
- 敷地面積
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約40,000㎡
- 構造
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鉄骨造
- 階数
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地上3階 ※一部4階
- 工期
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2023年4月21日~2024年6月30日
- 投資金額
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約240億円
- 用途
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半導体製造装置の製造