マテリアリティの特定
当社グループでは、SDGs達成への貢献と当社グループの持続的な発展の両立をめざすため、重点的に取り組む課題としてマテリアリティを特定しています。国際的に要求されている事項や、当社グループのサステナビリティ経営課題から、マテリアリティ候補を抽出・整理し、ステークホルダーの皆様と当社グループのそれぞれにとって重要度の高い項目をマトリクス評価により絞り込んでいます。これらの重要項目は、取締役会において自社の取り組みや戦略との整合性を確認の上、特定しています。
特定した5つのマテリアリティから、重点取り組みテーマ、さらには活動アイテムへと具体化し、KPIを定めて進捗管理しており、その状況はサステナビリティ委員会や取締役会でフォローアップしています。
マテリアリティの特定プロセスや、社内推進活動の状況は、積極的に社内外に公表し、ステークホルダーの皆様との対話を促進していきたいと考えています。
なお、特定したマテリアリティ、重点テーマ、活動アイテムの変更要否については、サステナビリティ委員会で定期的に確認しています。
特定プロセス①:マテリアリティ候補の抽出・整理
外部要求事項の整理
国際的なESG情報開示ガイドラインの提言内容、ESG経営評価機関の評価項目、SDGsの提唱内容などから、当社グループの事業活動に影響を及ぼす可能性のある社会的な課題や要求事項を抽出・整理しています。
当社グループのサステナビリティ経営課題の整理
当社グループの事業環境や収益機会、さまざまな想定リスクなどから、サステナビリティ経営の強化に必要な課題を抽出・整理しています。
特定プロセス②:マテリアリティ候補の重要度の評価(優先順位付け)
抽出特定プロセス①で抽出・整理したマテリアリティ候補に対し、主観的・客観的評価の両面から重要度を点数化し、マトリクス評価を用いた優先順位付けにより、重要度の高い項目を当社グループのマテリアリティとして絞り込みます。
特定プロセス③:妥当性の確認、マテリアリティの特定
特定プロセス②で絞り込んだ重要項目に対し、サステナビリティ委員会や取締役会において自社の取り組みや戦略との整合性を確認し、特定します。
当社が考える5つの重要課題(マテリアリティ)
マテリアリティ | 重点テーマ | 活動アイテム | 関連するSDGs |
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創造と革新による社会への貢献 | 新技術・新製品の創出 | 先行要素開発・外部機関との共同開発推進 | |
お客様満足度の向上 | VOC*に対応した製品・技術、サービスの提供 *VOC : Voice of Customer |
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経済パフォーマンスの向上 | 業績・投資などの向上、投資効果の確認 | ||
持続可能な社会の創造・地球環境の保全 | 環境負荷の低減 | 温室効果ガスの排出削減 | |
エネルギー管理の徹底 | |||
廃棄物・有害物質管理の徹底 | |||
水・排水管理の徹底 | |||
技術・製品を通じた環境への貢献 | 環境配慮製品の開発 | ||
持続可能な調達の推進 | サプライチェーン・マネジメントの強化 | ||
イノベーション創出の源泉となる人財マネジメント | 多様な人財の尊重 | ダイバーシティ&インクルージョンの推進 | |
自ら学び、考え、実行する人財の開発 | グローバル人財の育成・優秀人財の確保 | ||
健康と安全の維持・向上 | 労働安全衛生マネジメントの強化 | ||
サステナビリティ経営の実現に向けたガバナンス体制の強化 | ガバナンスの強化 | コーポレート・ガバナンスの強化 | |
コンプライアンスの徹底 | |||
重大ビジネスリスク・マネジメントの徹底 | SCR※/CRリスク対策・BCPの強化 ※SCR : Super Clean Room |
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情報セキュリティリスク対策・BCPの強化 | |||
経営の透明性確保 | 適時・適切な社内外への情報開示 | ||
人権の尊重・配慮 | 人権の尊重 | 人権に関する社内理解の促進・啓発 |