大学での成膜技術についての研究が生かせる企業だと感じた
就職活動をしている学生へのアドバイス
就職活動は、自分について普段は気付かない部分を再発見できる良い機会にもなります。どういったことに興味があって大学の学部を選んだのか、今なぜその業界を選ぼうとしているのか、自分の気持ちに問いかけると意外なところでモチベーションの種を見つけられるかもしれません。
私が就職活動していた15年前と比べてIT環境も向上しており、企業とマッチングしやすい反面、選択肢や取得できる情報量が多くなり、選ぶことが難しくなっているかもしれません。大変だと思いますが、焦らずじっくりと取り組んでください。
入社のきっかけ
もともと電子回路や半導体に興味があり、電気電子工学部に進学しました。大学には回路を設計・製作できる環境があり、先輩や指導員の方々にアドバイスをもらいながら、ものづくりの楽しさと難しさに触れていくうち、将来はメーカーで製品を設計したいと思うようになっていました。
就職活動では興味のある企業が多く、かなり迷った記憶があります。結局「やりたいこと」では絞り切れず、「適していること」で選ぶ方針にしました。大学での研究を通して成膜技術について基礎的な知識があり、これを生かせる企業だと感じたためエントリーしました。
現在の仕事内容
バッチ成膜装置の電気設計を担当しています。装置の要求仕様に対して適切な電気システムを構築し、社内の製作部門や協力メーカーへ、必要な図面やデータなどを準備して提供することが主な業務です。装置の納入先や、成膜の種類によって仕様には差異がありますが、類似した設計を繰り返していると品質や納期のリスク要因になるため、機能を満たしつつ仕様を統合していくことを意識した設計が求められます。
そのためには、目の前にある装置だけでなく、将来的に要求される追加機能を想定しながら、拡張しやすく汎用性のある回路構成を検討することが重要です。多くの場合、新しい装置では新しい課題があり、難しさを感じることも多いですが、お客様に満足いただき長く使用される製品を設計することにはやりがいを感じています。
仕事の魅力
回路やプログラムの設計では、品質を重視して過去に実績のある図面やデータを踏まえて構築することが多いのですが、納入先の設備への対応や新しい機能を実装する場合には、正常に動作することは当然として、異常時やメンテナンス時など多様な状況を考慮し、安全性と機能性を確保する必要があります。新規の設計になるため大変な苦労がありますが、達成したときには充実感が得られます。
また、生活を便利にしてくれている身近な電子機器に、自分達の設計した装置で作られた半導体デバイスが組み込まれていると思うと、仕事の成果が多くの人に役立っているように感じられます
成長を実感したこと
入社した当時は引っ込み思案で相談することが少なく、完成度を意識しすぎて納期に間に合わなかったり、仕様の背景への理解が不足したまま設計して関係者に迷惑をかけてしまったり、さまざまな失敗をしました。
それらの反省から、雰囲気にのまれず意見を言うことや、納期とタスクを明確にすること、自分で消化できない疑問や違和感は小さなことでも確認することを心掛けてきました。今では意識せずにできるようになっています。失敗しないための行動でしたが、情報共有や理解度の向上により、結果的に業務の効率化にもつながりました。
仕事後、または休日の過ごし方
録画していたテレビ番組を見たり、映画を見たり、本を読んだりしています。リラックスしながら過ごす時間はとても大切で、思いがけず設計のアイデアが浮かんだりします。
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記事内容および社員の所属は取材当時のものです
ある日のスケジュール
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9:00
出社
メールチェック、1日のスケジュール作成
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9:30
設計業務
午前中は、優先度の高い業務を処理
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11:00
仕様伝達会議
次回の設計対象の装置について仕様を確認
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12:00
昼食
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13:00
グループミーティング
並行して進めている複数の案件について、設計進捗を確認し、状況によっては分担の見直し
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14:00
設計業務
納期・タスクから、その日の到達目標をイメージして取り組む
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17:30
退社
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