フィールドエンジニア
Y.N.

前職では、ディスプレイ関連装置のフィールドエンジニアとして働いていましたが、当時ディスプレイ業界の市場規模は縮小傾向にありました。お客様の多くは中国・台湾・日本と限定されており、より広いフィールドで活躍したいと思っていた時に、当社に勤めている大学の友人からフィールドエンジニアの経験者採用を募集している話を聞きました。アジアに加えてアメリカやヨーロッパなどでも事業を展開しており、挑戦できる環境が整っていると感じ、入社を決めました。

国内外のお客様の工場に行き、装置を立ち上げてお客様に引き渡すセットアップ作業やトラブル対応などに携わっています。

セットアップ作業は、１チーム数名のメンバーで対応します。安全に作業するため、作業前の危険予知を全員で実施してから作業を開始します。また、引き渡し納期に間に合うように工程を管理して、円滑に作業を進められるように会社やグループ会社、お客様と相談しながら装置の立ち上げを行います。

また、ルール順守も非常に重要であり、国によって法律が違うように、お客様ごとにルールが異なります。お客様によっては、ボールペンの種類が決められているなど携行品まで細かくルールが定められているケースもあります。そのため、出張前のルール確認、お客様の工場に行く前の持ち物確認などを徹底しています。

トラブル対応では、引き渡した後の装置でトラブルが発生した際、トラブルを解決するために原因調査を実施し、適切な処置を行います。

社内にいる時は、現場フォローや社内教育受講、手順書などの整備をして、次の出張に備えます。

一度に複数台のセットアップを行う時、作業中にお客様から厳しい要求を受けた時、トラブルの原因をなかなか特定できない時には大変な思いもしますが、無事にセットアップが完了した時やトラブルを解決できた時には、お客さまから直接感謝の言葉をもらえたり、また来てほしいと言ってもらえたりするので、とても達成感・やりがいを感じます。

また、セットアップ作業で装置に触れている時間も長いため、装置に対して愛着がわきます。久々に行ったお客様の工場で、自分が立ち上げた装置が稼働している様子を見るとモチベーションが上がります。

フィールドエンジニアは、国内外問わず、働けるので、社内業務では経験できないことや新規装置や膜種に携わる機会が多いことも魅力です。

世の中に必要不可欠な半導体を生み出す装置に携わっていて、自身が使っている電子機器にも自分たちがセットアップした装置で作られた半導体が使われているかもしれないと考えると、とてもやりがいのある仕事だと思います。

半導体業界は未経験だったため、入社当初はプロセスに関して知識がありませんでしたが、セットアップ作業の経験を積み、社内教育や過去事例を振り返ることで知識をつけて、一人でプロセストラブル対応を任されるようになった時に成長を感じました。

グループ会社や設計、営業など、たくさんの人と関わるほか、お客様とも直接打ち合わせすることがあるので、コミュニケーション能力が重要です。また、海外での生活もあるので適応能力も必要になります。そういった能力も成長したと思います。

トラブル対応全般に言えますが、特にプロセストラブルでは数nmのゴミや膜の性質、金属汚染など目に見えないトラブルが発生するので、トラブル発生した際は経緯がとても重要で、会社に相談する際や過去に似た事例がないかを探すために経緯をまとめることが必要です。日々記録を残すことやお客様からいただいたデータをまとめて、整理・資料化できるようになりました。

仕事後は、健康管理のためトレーニングしたり、栄養バランスを考えて料理をしたりしています。

休日は旅行やイベント参加、登山やキャンプを楽しんでします。

また、カメラも趣味の一つで、写真を使った旅記事では過去2回金賞受賞したことがあります。写真単体のコンテストでは、ポスターに使われたこともありますが佳作止まりなので、金賞受賞を目標にカメラ片手に遠征して写真撮影しています。

富山県は自然に恵まれているので、アウトドア派にとって楽しめる環境です。